2022・04・02 土曜日 ☀
今日は土曜日でもあり少しゆっくり10時に事務所着。メールの確認をするが待ち人来たらず。来週を楽しみに(笑)
探偵の不倫
N所長もそうだったが探偵と依頼人はそのような危険が付きまとう。僕も独立してから何度か誘惑というか、それとなく誘われたが、少し鈍いのか勇気が無いのか深入りすることはなかった。しかし、この依頼人は少々タガがずれているというか直接的である。これまでも、これからも、日中自宅でネグリジェで布団の敷いてある部屋に探偵を入れる依頼人は現れないだろう。勿論丁寧に、彼女を傷付けないよう気を配って、しっかり集金も済ませて退出した。その後、何度か「今伊勢丹まで来たちょっと会いたい」と言われ喫茶店で会った。そこは大切な依頼人である。むげに断ることはできないし、僕が話し相手をすることで依頼人の気持ちが休まればいい。と思って出かけた。ただ、困ったことに、その都度小遣いをくれるのだ。帰り際に「これつかって」と言いながら封筒を出す。僕は断るのだが、さっさと帰ってしまう。封筒を開けてみると、7万円だったり、11万円だったりする。(何なんだ)と訝しく思うがいざとなってら返せばいい。当時は、僕の探偵人生で最良の時期だった。毎日毎日入金があり小遣いに困ることもなかった。そして、2月14日バレンタインの当日、事務所に数個のチョコが届きみんなでか開けてみていたら、或る調査員が変な顔をして「所長これって何ですか」と言ってチョコに同封された1枚の紙を見せる。そこにいた全員が注目する中で見てみると(あなたの愛をお受けします)と書かれていた。ーーー