日曜日、晴れ 11時09分の新幹線のぞみで小倉に向かう。座ったままとはいえ長時間の移動は疲れる。ただ、駅で買った週刊誌で、精神科医の和田秀樹氏の記事を読み、高齢者は旅に出たり動くことが健康を保ついい手段であること、将棋や麻雀がボケ防止になる。と書いてあり、とにかく家でじっとしていられない性分の僕は勇気づけられた。確かに、コロナのせいで、極端に外出や人と会うことを恐がる傾向だが、僕に限っては全く真逆の生活をしており、大いに記事に共感した。
奇妙な依頼人 5の総括
奇妙なというより卑劣極りない部長代理Sは男の風上におけないが、誰にでも嫉妬はある。ただ、女性のそれは分かりやすく可愛げもある。泣いたり喚いたり、場合によっては周囲に迷惑を及ぼす行為もするが、それは、純粋な愛情表現だと考える。しかし、男の嫉妬は僕の理解を超える。こんなことを言うと顰蹙を買うかもしれないが、男だったら、とか、男のくせにとか。と言われるにはそれなりの理由があるはずで、女性の心変わりを、らしく受け止めてこそ男の心意気ではないだろうか。夫の、恋人の心変わりを知り、慌てふためいたり、泣いて縋るのは男じゃない。と、僕はそう思うのだけど、或いは、僕が間違っててSの方が人間らしいのかもしれない。 なぜならは、僕はこれまでそれほど深く女性を愛したことがないからかもしれない。80近くなっても反省することはある。ーーー