2025・10・14 火曜日 ☁
やっと本格的な秋の訪れを感じる朝だった。なんだか食欲も無く珍しく朝食を抜いて事務所へ。このところやることなすこと裏目に出て不愉快なことが多い。今も、報告書を仕上げ製本機で綴じようと思ったらなんだか不調で冊子にならない。僕は超アナログ人間ですぐに立ち往生する。早くメーカーに電話しなきゃあ。お昼に調査員が来るので一緒にランチしながら打ち合わせすることにした。しかし酷い男もいる。最近の被調査人だが、ネットの出会い系で知り合った女性に「独身だから結婚してもいい」なんて仄めかし「大事な支払いに少し足りない300万円貸してほしい」と言って、借りたが最後なかなか会ってくれなくなった。(へんだな~)と思った女性が、我が貧乏探偵事務所に訪れた。その男は、ご依頼人より17歳上だがハンサム(僕は僕のほうがうんといい男だと思うが(笑))で会社社長らしい。 調査の結果、「探偵」の予想通り妻がいた。会社もペーパーカンパニーに等しく、しかも、妻の住む1ルームが本店。なんだか忙しそうにしているが業務実態も無く(会社ごっこ)に見える。「どうしたらいいんでしょうか」と依頼人。刑法246号に結婚詐欺(巷ではロマンス詐欺というらしい)ちょっと暇な警察署なら受けてくれる案件である。数年前、カラオケ喫茶で熟年の男女が知り合い主婦のほうが男に夢中になった。大した男じゃあなかったが孤閨をかこっていた主婦は、不倫の刺激的なセックスに狂った挙句数千万円貢いだ。やがて嫉妬に狂った主婦がなにげなく男の家に顔を出すなどの嫌がらせを始め、怒った男に縁を切られてしまった。寂しさと悔しさに欲求不満が高じ、弁護士に依頼して「金返せ」の裁判を起こしたが、その結果は・・・・・