探偵日記


2025・11・18 火曜日 ☀




今日から週末にかけて寒くなるという。寒がりの僕は、ヒートテックの下着を着て、カシミアのコートにマフラー、完全に防寒対策をして家を出た。自宅も事務所も暖かいので、暖房をつけるほどではない。   事務所のほうも少しづつ活気が出て、昨日も某弁護士事務所から「夫の浮気調査をしたい」というご婦人を紹介された。他にも数件の案件があり何とか年は越せそうだ。僕は良く人に言うが(調査は転ばぬ先の杖)である。夫の様子が変。と感じたらほゞ確実にマルヒ(夫のこと)は悪さをしている。まあ、家庭を壊すようなことはしないだろう。と考え、ある程度大目に見るのも一つの選択だが、男女の仲は長くなればなるほど深くなる。夫の相手の女性も自分と同じ「女」だということを忘れてはならない。樹木の剪定ではないが良くない芽は早く削除することが肝要である。




ある不倫調査の結果




最近夫の様子が変だ。妻の葉子は数か月前から不審に思っていたが、(まあ、仕事が忙しいのだろう)と敢えて良い方向に考えることにした。大手商社に勤務する夫は出張も多く、稀に1週間留守にすることもあった。個人差はあるだろうが、40代から50代の夫が10日以上妻に求めないのは異常である。これは僕の一方的な判断だから間違っているかもしれないが・・・また、妻が不審に思う第一の要因はそれである。葉子は堅い両親に育てられたせいか、夫に夜の営みを求めるのははしたない。と考え、自分から積極的な態度は慎んでいた。一方、夫はこれを(妻はセックスがあまり好きじゃないんだろう)と、これ幸いに解釈して、気が付くと1か月以上放っておくこともあった。そんな時、親しい同級生が何人か集まってランチをしたとき、何となくそんな話になり、同級生の一人が「1週間何も無いようになったら確実に浮気ね」と言い出し、座は大いに盛り上がった。帰宅して、何となく同級生の言葉を思い出し、あれこれ考えてみると確かに怪しいことがいくつも思い出され、翌日、ネットで調べた探偵事務所を訪れた。早速、調査員が夫のマルヒを尾行、(まるで自宅に帰るがごとくとあるマンションの1室に入った)その翌日、マルヒが出た後さらに張込んでいたら、その部屋の住人の女性が外出。もう産み月であろう女性の膨らんだお腹の写真が添えられた報告書を読んだ依頼人は絶句した・・・・