女と女 1

探偵日記 7月16日火曜日晴れ

3連休が終わり今日から7月の後半戦がスタート。昨日のゴルフ疲れもあったが気を取り直して早々に事務所へ。一番乗りかと思ったら所長が来ていた。個人情報の販売会社に問い合わせをするが、最近はほとんどのものが入手困難だとか、当たり前といえばそうだが調査会社としては(あれもこれもわかりません)では仕事にならない。

今日は4時に起きて散歩に行ったが、昨日は3時半に起きて40分に散歩に出て、小一時間歩き、その後ゴルフ。スタートが7時半だったので午前中は涼しくプレー出来た。午後も思ったほど暑くなくスコアはともかく快適に過ごせた。帰宅後荻窪で行われた勉強会に出席。18時、阿佐ヶ谷駅前の焼肉屋「大門」で夕食。カラオケスナック「ほろよい」で3~4曲歌って22時就寝。ゴルフ場であずきの入ったカキ氷を食べ、血糖値を気にしながらほろよいでケーキを食べた。まあ、15000歩ぐらい歩いたからいいか。

女と女 1

小正月も数日過ぎた頃、我が探偵事務所のホームページを見たという男性から電話があり、妻の素行調査を依頼された。依頼人家族は府中市に住んでいる。依頼人は会社社長。妻は専業主婦だったが最近都内の法律事務所でアルバイトをしているという。すでに壊れかけた夫婦のようで、二人の子供とマルヒの妻は、いわゆる(スープの冷めない)近くで別居していた。さらに、その中間に依頼人の実母が暮らす戸建があり、不経済とも思えるが裕福に生活している。妻が離婚を言い出したのが約一年前、そうこうしている内に強引に別居されてしまったらしい。したがって、夫の依頼人は淋しい一人暮らしを強いられ、近所に住むやはり一人暮らしの実母にあれこれ世話をして貰っている。

別居の経緯はともかく調査をしようと思ったのはどうしてですか?僕が尋ねると、依頼人は「まだ別居する前なのですが、妻のパソコンを覗いてみたら歌舞伎町のラブホテルを検索した形跡があったのと、母親が、最近稜子さん帰ってくるのが遅いようだね。と言うものですから。」と説明した。それとなく子供に聞いてみると、コンビニ弁当で夕飯を済ませる日もあるようで、「もしかしたら男性がいるんじゃあないか」との思いに至ったようだ。夫が経営するコンピューター関連の会社は経営も順調で、日々の暮らしはなに不自由ない。二人の子供も中学生で、頻繁におばあちゃんが見に来てくれるというのでお留守番させても心配はない。

こんな状況の人妻が勤めに出るようになり、挙句、離婚や別居を口にするということはかなりの確立で不倫をしているといって良い。ただ、どんな相手とどのような形の不倫か?
「これが妻です」と言って差し出した写真を一瞥し、僕は思わず見とれてしまった。(いい女)なのだ。いっぱしの経営者ながら穏やかな印象の依頼人はマルヒにぞっこんなのだ。言葉の端はしに愛情が感じられ、探偵としては結果を想像して少々やるせない気分になった。-------------