探偵日記

探偵日記 10月2日木曜日 晴れ

出掛けに友人の歯科医から電話がかかり、知人の女性が交際中の男性に疑惑を抱いた。と言う話だった。少し遅れて事務所へ。今日は18時から弁護士事務所で打ち合わせがある。いずれの話も「騙された」のが発端。中にはかなりのつわものがいて、交際中の女性に、氏名、年齢、住所、出身校、勤務先等総て偽っていた男も居た。調査をしてみれば、ごく普通のサラリーマンで、家には美しい妻と可愛い女児が二人いた。騙されたほうの女性が「金持ち喧嘩せず」とのたもうて、男にとっては幸いなことに大事に至らなかったが、表沙汰になれば失職し、場合によっては妻子に去られかねない。嫌な習い性だが、電話で話を聞いただけで、その女性が騙されている確信を持った。こういう場合、当の本人は一人で悶々とするばかりで、何ら解決には至らない。それは、知りたいけれど、真実を知るのが怖くもある。といったジレンマが前に進ませないのだが、是非勇気をもって、好きな男の本当の姿を見て欲しい。僕の事務所は、このような調査の場合50万円ほどかかるが、長い人生の岐路に立ったときお金のことを言ってる場合じゃあない。と思うのは探偵の勝手な考えだろうか。

もう一つの話は少し立場のある男が、言葉巧みにもうけ話を持ちかけ、女性数十人から100万円から300万円ぐらいのお金を集め期日が来ても返済に応じない。というもの。こちらは、騙されたほうにも若干欲が絡んでいるので警察もなかなか腰を上げてくれない。結局両方とも騙され損で泣き寝入りか。中村主水に登場してもらうしかないのか。