探偵日記 12月17日水曜日 晴れ
西高東低冬型の気圧配置で北陸や北海道は悪天候に見舞われている模様。つくづく東京に住む有り難さを感じている。最近のタイちゃんは寝坊する。今朝も5時過ぎてから騒ぎ始めドアをガリガリしていた。非常に行儀の悪い子で、外に出て150メートルほどの距離で4回大をし、そのあとも2回した。小は何十回もするがこれは犬の習性だから仕方ない。1時間ちょっと歩いて帰宅。美味しいご飯が待っているのでリードをとく時間ももどかしげに、飛ぶようにご飯にむしゃぶりつくありさま。散歩とご飯が彼にとって至福の時、そんな姿を見ていてこちらも小さな幸せを感じる。
10時半、事務所に着くと来客の様子。聞けば、弁護士さんがいらっしゃっているとの由。相手をしていた所長が、「来てくれ。」と言うので応接室に顔を出す。弁護士登録をしてまだ4年の若い先生だが、一生懸命さが伝わってきてほほえましく思えた。今、東京に15000人の弁護士が居る。いかに訴訟社会になりつつあるとはいえ仕事を得るのは至難のことに違いない。小社のように、都内の法律事務所が顧客の事務所は、弁護士さんたちが忙しくならなければ困るのだが、案件が増えるということは、それだけトラブルに巻き込まれた人が多い。ということで、手放しでは喜べない側面もある。探偵事務所も然り、そうしたジレンマを抱きながら、貧乏探偵は今日も行く。