探偵日記 7月6日水曜日 曇り
09時30分事務所着。今朝は4時前にタイちゃんの(早く起きてよ~)と言う一声で目覚め、04時06分に散歩に出る。阿佐ヶ谷駅に来ると電車はもう動いているようで、ホームの明かりは煌々とし、仕事場に向かう人が構内に認められ、廃品回収のトラックが忙しげに走り回っている。日本人は本当に働き者が多いとつくづく感心する。
昨日は歌舞伎町のルノアールの会議室で、東京調査業協同組合定例の理事会が行われた。出席した業者の代表はみな真剣に討論し、実りある会議になった。平成9年、現在の「一般社団法人東京都調査業協会」をバックボーンに設立、東京都の認可を受けた歴とした組合法人であるが、衰退の一途で、昨今は有名無実状態で推移。一応、第5代理事長に僕が就任したことを契機に、改めて立て直しをはかりたいと思い組合員に呼びかけ、過日の臨時総会を経て、ようやく本格的に始動した感じである。先に行われた総会やこの日の集まりに、事務局ではFAXや郵便で通知したにもかかわらず「無視」を決め込んだ組合員も少なからず、己の人望の無さを痛感するとともに、広く探偵業界のレベルの低さに嫌悪した。現在、主管の警視庁発表では、東京都内に600社余りの探偵事務所が存在するようだが、核となる協会すら100社にほど遠い会員数と聞く。勿論小社は協会の正会員であり、その協会の主導で出来た本組合の組合員である。「そこに入ってどんなメリットがあるんですか」というのが未加盟の業者が口にする一般論である。自分たちの職業に愛情があるなら関心を持ってもおかしくないと思うのは老婆心か。