探偵日記 09月22日 日曜日 晴
台風の影響で今日は一日中雨の予報だったので、「寝て曜日」にしようと思っていた。疲れていることも確かで、朝食の後、何もする気になれずただひたすらベッドにしがみついていたが、窓を開けると何のことはない晴天である。台風の進路が外れたらしく、郷里の山口が大変なことになあっているようだ。しかし、それでも僕の村は大丈夫である。先人の知恵は凄いもので、数十年に一度。という台風でも我が家はびくともしない。特に僕の家は小高い丘の上に建ち灯台のようなたたずまいである。したがって、村人(今は下関市になっているので村という表現は少々おかしいが)たちは、我が家が下の国道に転げ落ちる日を心待ちにしていると聞いた。それでも、屋根の瓦1枚飛ぶこともない。前は玄界灘の小灘(響灘)だが、後ろと両横の山が風を防いでいる。まことに、絶妙なあんばいに集落が形成されているのである。
というわけで、今日は1歩も外に出ない決心をした。