探偵日記 11月12日火曜日 晴
朝起きて部屋の窓を開ける。遠くに美しい富士山を望むことから一日が始まる。今日は、13時、今やっている素行調査の中間報告と今後の打ち合わせ。19時、顧問先の会社で新規の調査依頼を頂きがてら、
社長と面談の予定。1日3人の人と会い難しい打ち合わせを行うと疲れる。少なくとも面談するお相手は現状を変える、或いは、利益意を追求するための調査依頼で、当然ながらいい加減な気持ちでは来ていない
まさに真剣勝負と言っていい1時間あまりである。13時にお会いするご婦人の場合、(夫は浮気をしているのか、まだそんなに深い関係になっていなくても頻繁に逢瀬を重ねている女性が存在するのか否か)
いずれにしても彼女の人生の分岐点とも言える。探偵の僕は最初に話しを聞いて(99パーセントいる)と判断したので受件した。彼女の話す内容がもう少し曖昧ならば(ちょと様子を見てみましょう)と言って引き受けなかったかもしれない。夫婦生活を避ける、携帯を肌身離さずトイレにまで持って行きこそこそメールしている、帰宅が遅く外泊もある。などの悪条件が揃えば妻ならずとも「変だな」と感じるのは当たり前であろう。まあ、中には妻を不安にさせてイライラする姿を見て喜ぶ変態的な奴もいるかもしれないが・・・