探偵日記 12月18日水曜日 晴
今日は暖かい日だった。新宿で忘年会に出席する。ただ、体調がすぐれず酒もおいしくない。それでも二次会まで付き合って帰宅。
明日は麻雀仲間との忘年会、仲間の一人が経営する焼き肉屋らしい。多分その後、やはり仲間の女性が勤務するクラブに流れるだろう。そして、明後日は銀座。こっちも、寿司屋で軽く食べてクラブ行になるだろう。その翌日もまたその次の日も酒席が待っている。27日まで続き冬休みに入る。
ゆうこ 3
その客はゆうこに、「君はこんなところでアルバイトしちゃあだめだ。すぐに辞めて僕のところに来なさい」と言った。僕は後日このことを聞き(変わった人だな~)と思ったが、ゆうこは(やったー)と思ってという。客の男性は名のある会社の会長で、ゆうことは50歳以上年が離れているが洗練された身だしなみに加え知識レベルも高い。そして何よりお金を持っていた。ゆうこは、東京に出てきた本当の目的は(金のある男性を見つけて優雅な生活がしたい)の一点だったので、まさに希望に叶うぴったりの相手と出勤初日に出会えたことになる。地方から上京したばかりの(うぶな女の子)と思ったら大間違いで、年齢こそ18歳ながら、水商売を何十年も経験した年増も舌を巻くほどの手練手管を、生まれながらに持っていたうえに、男女の営みにも長け、高校の3年間で、男を喜ばす術も会得していたというから驚きである。会長は早速ゆうこを千ヶ崎の別荘に招き、数日後、シェアハウスを解約させ青山の蝶高級マンションの1室を与えた。
これも後日知ったことだが、遊び慣れた会長が周囲に「あんな素晴らしい体の女は出会ったことがない」とのろけたらしい。・・・・・・