探偵日記 01月03日金曜日 晴
今日は、「サンサン会新春特別コンペ」が、いつもの栃木県小山市のひととのやCCで開催された。
無風快晴、スタートの時は0度だったが次第に暖かくなって、絶好のゴルフ日和。僕は、この日のためにユーティリティの9・11番を買って臨んだ。練習も1年ぶりに行き、コースに着いてからも60球打ち込み
退路を断つぐらいの意気込みでスタート。インからだったので、まず10番ホール。早速新品のクラブが仕事をしてくれて見事2オン。ところが相変わらずパットが不調で3パットのボギー。でもまあ、これは織り込み済み。次もほぼ2オン。しかしまたボギー。その次のショートホール、つまらないミスを連発してダブルパー( ノД`)午後は連続3ホール、パーをとったが後の祭り。あがってみたら盛り沢山の反省で2位。
しかし、なんとなく復調の気配を感じられた1日だった。夜は、阿佐ヶ谷の中華料理店でパーティ。8時過ぎに帰宅して年賀状の残りを書く。
新宿・探偵事務所 3
私立探偵犬鳴吾朗の事務所は新宿二丁目にある。平成元年、詳しくは、昭和64年1月、昭和天皇の崩御により年号が変わり、テレビで、時の官房長官小渕恵三が(平成)と書かれた白い紙を頭上に掲げ、「新しい年号が決まりました」と言ったのが数日前であった。所長の名前をとって名付けた犬鳴探偵事務所は、これより15年前に開業している。犬鳴吾朗27歳の時である。腕は良いと言われる犬鳴だが、経済観念に乏しく、これ名で一匹狼を気取り、少し前まで僅か5坪半のワンルームを事務所にしていた。留守番の女子事務員を一人置き、調査の依頼が入るとたいがいは一人でこなし、どうしても人手の必要なときは事務の女の子を拝み倒し助手に仕立て、それでもダメなときは昔勤務していた探偵社の元同僚に助けてもらった。
といっても、犬鳴が特別ケチというわけではない。むしろ気前の良いほうで、仲間と飲み行けば必ず彼が勘定を持ったし、貧乏なくせに見栄っ張りの犬鳴は毎日のように歌舞伎町を飲み歩き、バーやクラブの女の子たちの間では人気者で、そんな彼は周囲から(ワンちゃん)と呼ばれていた。