探偵日記

探偵日記 01月26日 日曜日 曇り

昨夜少し夜更かししたので09時過ぎに朝ごはんを食べる。12時過ぎに外出。西口の万世でハンバーグランチを食べて雀荘へ。すると、携帯が鳴って出ると、「あの~興信所さんでしょうか」という若い男性の声。(そうですが)と応じると、「ちょっとご相談したいことがある」と言う。勿論、麻雀どころではなく会うことにした。しかし、事務所に行くのは億劫。(今、何処にいらっしゃいますか)と聞くと、新宿です。と言う。さらに、新宿のどこに?と聞くと、「歌舞伎町のさくら通り」と言う。ラッキー。と思いあずま通のルノアールで会うことにした。まあ、依頼の内容は書くことはできないが、(よく考えて連絡してください)と言って別れ、大急ぎで雀荘に。探偵は休日の麻雀もゆっくりできない。
18時、帰宅して見張り番(妻のこと)と家の前の蕎麦屋で食事して帰宅。

新宿・犬鳴探偵事務所 26

「あのバカが」と、さも悔しそうに吐き棄てる。犬鳴は、(ずいぶん優しい夫だな)と、思ったが、目の前の依頼人が怖くて言葉には出来なかった。
調査はすぐに着手して欲しい。という依頼人の希望に沿って、早速、主たる依頼人、柳原隼人と、ソバージュ牛の看護婦「工藤沙織」が勤務する大学病院に急行。素行調査を開始した。女性の写真はないが、主たる被調査人のの写真は預かった。マルヒらが勤務する東京女子医大付属病院は、旧フジテレビの跡地に近い河田町にある。病院は、古い建物が入り組んで建ち、張込には困難な立地である。彼らが何処から出てくるのか見当をつけにくい。早々にチーフが泣き言を言ってきた。「おそらく本館の正面出入り口から出てくるだろう」と言う依頼人のアドバイスにより、調査員らは付近で待機した。車両班2名はコインパーキングで、徒歩尾行の者は玄関の周りに配置し、万全の態勢でその時を待った。・・・・・・