探偵日記

探偵日記 02月25日火曜日 晴

7時、起床。ご飯を食べて、シャワーをした後歯科医に。1時間、ゴリゴリやられて、12時に会う約束の依頼人と面談。少々難しい案件。受件にならず、見積もり書を送ることにした。探偵に会う時、依頼の決心を決めてる人と、(とりあえず、相談だけしてみよう)という人にわかれる。本日の依頼人は、何度も何度も相談するが頼んでこない人。に思えた。探偵は、無理強いした依頼はトラブルの原因になる。だから僕は、決して依頼人を誘導しない。頼まれるからやる。のが基本だと思う。だから僕はいつも貧乏(笑)
その後、伊勢丹に行き万年筆のインクと文房具を買い、午後3時過ぎ、阿佐ヶ谷の林クリニックへ定期検診のため行く。とりあえず、何処も異常なし。それでも2か月分の薬を貰い、行きつけの居酒屋でちょと飲み帰宅。明日はゴルフ。早く寝なきゃあ・・

新宿・犬鳴探偵事務所 2-25

その先生が、「主人が定年になった記念に東京見物をしたい」と言ってきた。犬鳴に連絡をくれた時にはスケジュールも決まっていたようで、宿泊先が(駿河台のホテル)とあったので、先生夫婦が上京したその日に早速訪問した。夫も教員だったようで、修学旅行で良く利用する、勝手知ったるこのホテルを予約したようだが、犬鳴は、そのホテルに行ってみて驚いた。玄関一杯に修学旅行の生徒は溢れ、彼らの荷物で足の踏み場もないほど混雑していた。そんな中に二人はぽつんと立って犬鳴を待っていた。何も20年以上前の恩を返ししたいとか、いい恰好をしようとかの気持ちではなく、純粋に、宿がこれじゃあ折角のフルムーンも台無しだ。そう思った犬鳴は、(先生、差し出がましいようですが僕が他のホテルを用意してますからそっちに移りましょう)と、強引に移動してもらった。二人は恐縮して、「いや、我々はここでいい」と遠慮したが、犬鳴はさっさと乗ってきた車に夫婦の荷物を運んで、犬鳴としてはちょっぴり気張って赤坂見附のホテルニューオータニ)に移ってもらったのだった。
ところが犬鳴のお節介が裏目に出てしまった。その夜は、夜の東京をドライブがてら案内し、ホテルの中にある(久兵衛)でお寿司を食べてもらったところまでは良かったが、翌朝、(皇居に行きたい)という二人を迎えに行って驚いた。部屋をノックすると先生がドアを開けて迎え入れてくれたのだが、ご主人はベッドに正座している。シーツはしわ一つついていない。犬鳴が(ゆっくりお休みになれましか)と聞くとご主人が「いやあ、布団が無くて良く眠れませんでした」と言う。・・・・