探偵日記

探偵日記 02月26日水曜日 雨のち曇り

今日は雨天ゴルフ。埼玉県のアドニス小川CC、仲間4人とプレー。練習とレッスンの効果が出た時もあれば全くそうでないときもあって、終わってみれば何時ものスコア。
阿佐ヶ谷に帰って反省会。その最中、アメリカのロスアンぜルスに住む叔母から電話がかかり、不吉な予感通り「今朝毅さんが無くなりました」という連絡。叔父は83歳。僕の父の一番下の弟で、僕の兄の1歳上。若い頃はロカビリーの歌手で、その影響で僕の兄も芸能界に入った。かの世界では兄のほうが頭角を現したが、とても優しい人だった。まあ、福田家のDNAで、女好きではあったが、結局日本から駆け落ちした女性に看取られた。国内であればすぐに駆け付けたいところだが、ロスではそうもいかないし、パスポートも失効したままだ。遠く離れた日本で冥福を祈るしかない。合掌

新宿・犬鳴探偵事務所 2-26

犬鳴は(おかしいなあ)と思った。二人はちゃんとベッドの布団の上に座っているのに、と思いわけを詳しく聞いてみると、毛布みたいに薄いそれが布団だとは思わなかったらしい。それならフロントにでも聞けばいいものを。と思ったが後の祭りである。なんだかえって申し訳なかったな。と思ったが、特に気を悪くした様子も無く、ガーデンテラスで軽い朝食をすませ、庭に出ると、やはり散策していた外国人を見つけ、「犬鳴君、あの人と一緒に写真を撮ってくれ」と言う。犬鳴は(まいったな)と、思ったがその外人のそばに行き、片言のイングリッシュで頼んでみると、一瞬怪訝な顔をされたが、OKという返事。二人は大喜びで外人の横に立った。次に、皇居に行き、二重橋を背にして記念写真を撮った。まさに珍道中であったが、後日、犬鳴がその写真を引き伸ばして送ったら「家宝にします」という返事が来た。
そんなことを思い出しながら工藤夫妻の席に着き、(おはようございます)と挨拶すると、夫妻はお互いの顔を見合わせながら、「貴方から言って、いやお前から説明しなさい」と押し問答をした後、工藤氏が「犬鳴さん、色々とご心配を頂きましたが沙織も承知してくれました。ただ、もう5か月を迎えていますので大事をとって、私らもすぐに駆け付けられる地元で手術したいと思います」と言う。マルヒの(今回は堕胎してくれ、これからも付き合うから)という嘘が功を奏したか、沙織は、東京女子医大病院を辞めて郷里に帰ることになった。・・・・・