探偵日記 04月20日月曜日 雨
誰かに言われた。「変化が無いことは幸せ」だって、まあ、そうかもしれないとは思うけど、こんなに面白くない日々がこの先も続くと思うと暗澹たる気持ちになる。
変化がないから書くことも無い。調査依頼の問い合わせも無ければ、調査員からの連絡もない。無いない尽くしの夜も更け行く。というわけでもないが、本当に仕方なく帰省することに決めた。
今回ばかりは、わが故郷ももろ手を挙げて迎えてくれるかどうか心配だ。(福田が東京からコロナを連れて戻ってきた)なんていわれないだろうか。
昨日のゴルフコンペは微風快晴、絶好のゴルフ日和の中楽しくプレーした。幹事のFさんが優勝で、準優勝がその奥方。競馬は奥方の一人当たりで2500万円ゲット。優勝、準優勝などの賞金を合わせて約1億円を手にした(そんなわけないか (笑))
新宿・犬鳴探偵事務所 4-20
某大手企業の代表取締役は、結局、その部屋に0時まで滞在。帰宅はタクシーを利用したという。調査員は、犬鳴の指示のもと交代でフロアのエレベータ付近や、フロントで張込を続け、マルヒが入室した後、妙齢の美しい婦人が訪問したことや、途中、ルームサービスを取ったことなど把握した。毎回そうだが、こんな場合、あとは、マルヒはお構いなしにして、同伴者の調査に切り替える。この日も日付が変わる頃に部屋を出た女性を追尾し、とりあえず帰宅先を確認して調査を終了した。鮮明なツーショットこそ撮影できなかったが、マルヒや女性の出入り、女性が訪れた際に、ノックを受けて女性を招じ入れるマルヒのスナップ。さらに相手女性の身元など抑えた。これでマルヒは一巻の終わり。その後、Wの上客になったのである。
こうして犬鳴とWの関係はその後も続き、時に、辟易することもあったが今日まで関係は継続されている。
そんな或る日、一人の婦人が犬鳴のもとにやってきた。・・・・・・