探偵日記

探偵日記 04月21日火曜日 晴

どこに行ってもコロナの話題。何時ものように07時朝食をすませ、正午少し前に家を出る。と言っても特に予定もなく「新宿」へ。途中、雀荘のママからメール「Mさん、Aさん、Yさんがお待ちかねですよ」とのこと。僕は(今電車に乗ったところ、ネギを沢山抱えて大急ぎで参ります)と返信し、昼食も抜いてはせ参じ、大敗した。
17時、阿佐ヶ谷の大福で皆と会い馬鹿話をしながら飲んで食べて帰宅。好きなことが出来ないからだろうかストレスが溜まっているみたい。でも、コロナにかからないだけましか。

新宿・犬鳴探偵事務所 4-21

ちょうど大きな案件が解決し、ひと段落したところ。今夜あたりみんなを連れて歌舞伎町でしゃぶしゃぶでも食べようかな。って考えていたところだった。
「所長お客様です」という、多佳子の声とともに年のころは40歳前半だろうか、地味な印書の婦人だったが、(病んでいる)のかなと感じた。応接室のソファに座り(大西です)と名乗る。
犬鳴も立って彼女の前に座り名刺を出し、犬鳴ですと自己紹介しながら、何時もの癖でそれとなく観察する。依頼人は平凡な主婦といった風情で不安そうに座っている。(お母様はお変わりないですか)実は彼女は犬鳴も良く知っている人のお嬢さんで、母親からの紹介だった。そのお母さんとは、カラオケ友達で四谷三丁目のスナックで顔馴染みだった。犬鳴はめったなことでは自分の職業は言わないが、古くからの知り合いの店のママが何かの拍子に言ったらしかった。したがって、この依頼人の調査依頼の大まかなところは分かっていたが、とりあえず(どうなさいましたか)と、優しく尋ねる。・・・・・・