探偵日記 04月28日火曜日 晴れのち大雨のく晴
今日はゴルフ。05時に起きて6時前に家を出る。お風呂、ロッカー、レストラン使用不可。プレーはスルーでランチはカートですませた。僕はといえば、帰省する予定だったからクラブは山口の家に送ったため急遽、ギッチョ(失礼、サウスポー)の友人に借りて臨む。やっぱりというか、彼のクラブはシャフトがSで硬く重い。散々な目に遭って帰宅。それでも、夜は阿佐ヶ谷の居酒屋に集合。こりもせず次回の約束をして帰宅した。こんなことをしていていいのかと不安になるがなす術もない。ケ・セラ・セラなるようにしかならない。
新宿・犬鳴探偵事務所 4-28
来る日も来る日もマルヒの愛人を監視。日々の行動や生活状況はおおよそ分かった。マルヒの夫は毎日のように訪れ、その日に帰るときもあるが、朝そのまま勤務先に行くこともあった。しかし、大けがをした妻の待つ自宅に足を向けることはなかった。まだ40歳そこそこの犬鳴は(そんなものかな~)と思ったりしたが、一方で、はなはだ不謹慎ながらマルヒが羨ましくも思ったし、愛人の女の子を批判する気にもなれなかった。但し、調査の目的は忘れてはいない。(この二人を幸せにしたままではならない)
愛人は、頻繁に外出するが男性と会うことはなくホステス時代の元同僚と思われる女性と会い、お茶をしたりランチをする。その中で最もよく会う子がいて、或る日その子を尾行自宅を確認したりした。某日、依頼人に中間報告をしたとき、(犬鳴さん、彼女が以前勤めていたクラブってどんな店か調べてよ)と言われた。費用の心配はない。犬鳴は(分かりました早速やってみましょう)と言い、その日の夜、六本木のクラブハナカンこと(花簪)に赴いた。・・・・・