探偵日記

探偵日記 1月29日水曜日晴れ

昨日はちょっと麻雀をして阿佐ヶ谷へ。馴染みの「えん家」で夕食を摂る。22時頃就寝。昼間、同業者がやってきて、ひとしきりぼやいて帰っていった。何処も同じか、暇だと嘆く。彼の言葉によると、最近はインターネットでの営業が主流とか、ネットを開いて最初に目に入るようにする努力をしているらしい。しかし、何をするにしても先だつものは資金だ。かって、NTTのタウンページに大量の広告を出しこれまた大量の苦情を排出していた、俗に言う(悪徳業者)は、ネット合戦でも勝者であるらしい。困るのはそれを見て依頼する人たち。小社で主催する「東京調査業協同組合」にも毎日のように苦情の問い合わせがあるが、何はともあれ同業者のことゆえあまり悪しざまに言うこともはばかられ応対に難儀する。調査料金が高すぎる、きちんと調査してくれない、着手前の解約なのに法外な解約金を要求された、等々。残念ながら、我々の業には(クーリングオフ)は適用されない。大事なことを委任するのだから、前もって良く吟味して依頼してください。と言うしかない。

今日は夕方、やはり同業のI君が事務所に来る予定。息子の所長と一緒にご飯を食べようと思っているが、余り景気のいい話にはならないだろう。I君は10年以上前、「独立したので協会に入りたい」と言って、神田にある協会事務局に飛び込んできた人である。ちょうど僕が当番で事務局に詰めていた。色々話しているうちに出身が島根県と言う。僕が山口県なので隣県だる。当時、同じ島根出身の人といえば、フジパーソナルの藤川義孝さんがいたが、中国地方出身の探偵事務所は少なく、故郷が近いというだけで非常に親近感を抱いたことを覚えている。入会するには保証人が必要であり、即座に僕がなった。その後、僕が協会活動から遠ざかり、逆に、I君が理事になったりして会う機会も減ったが、(どうしてるかな)と気にかけている後輩の一人である。探偵という仕事を愛し、真面目なだけがとりえ。では、乱世は乗り切れないだろうが、めげないで頑張って欲しいと思う。