探偵日記

探偵日記 05月05日火曜日 晴れのち曇りと雨

朝銀行に行き会員制クラブの会費を支払って新宿に行くも体調が優れず早々に帰宅する。晩御飯も近所の中華店で(冷やし中華)ですませて、今夜は休肝日とした。
明日も飲まないようにしようと思う。そうして、明後日のゴルフのために体力を温存しよう。できるかな(笑)

新宿・犬鳴探偵事務所 5-5

やがて師走となり、マルヒと愛人はハワイ旅行を計画。その事を依頼人に報告すると「どうにかして計画を実行させないでくれ」と言う。
当持、マルヒの会社を詳細に調査していたが、すさまじい内容だった。10社ほどトンネル会社を作っていたが、1つの物件を順繰りにたらい回しにし、S銀行に持って行く。その結果、仮に、1憶円の土地ならば10憶円に膨らませ巨利を得ていた。そうした脱税のカラクリを知った犬鳴はタイミング良く国税に通報した。年も押し迫った或る日、愛人が泣きじゃくってタカコに電話をかけてきた。(大変なことになった。彼が脱税で警視庁に連れて行かれハワイに行けなくなっちゃった)と。余談だが、国税のマルサが摘発できるのは年間100件にも満たない。なぜならば、機動力の問題もあるだろうし、何より、立件までに膨大な時間を要する。その点、通報などによる案件は裏付けとなる証拠が労せずして得られる。これも犬鳴の想像だが、摘発される案件の大半は内部告発だと思う。
愛人の泣き叫ぶ声を聞いた依頼人は「面白いわね~」と喜び上機嫌だった。そして、バブル期の犬鳴の記憶に残る調査の一つが終わった。・・・・・