探偵日記 05月15日金曜日 晴
ここのところスーツで出ることが多い。誠に喜ばしいことで「探偵」としての仕事が出来るということだ。今日は、銀座の法律事務所に行く。ご多分に漏れず(不倫)の案件、そして間違いなく離婚ということになろう。夫は、某上場企業の管理職。妻は専業主婦。どうやら浮気の相手は勤務先の部下のようだ。まあ、男も女も身近なところでしか悪さは出来ない。僕のように、パリジェンヌがお相手(ウソ)ではないようだ。そしてこのマルヒ、メモ魔というか几帳面に手帳に予定を書いている。但し、女性の名前はアルファベットでEとだけ。しかし、依頼人が勤務先の社員名簿からEなる女子事務員を特定して「多分この子です」とアドヴァイスしてくれた。面白くも無い仕事だけど今の僕にとって、地獄の果てでキリストの遭遇したような1日であった。
夜、調査員のトップを阿佐ヶ谷に呼んで打ち合わせをする。その後何時もの居酒屋で祝杯を挙げて帰宅した。探偵も他愛ないものだ。(笑)