探偵日記


2022・02・28 月曜日 ☀




今日も暖かい。10時に事務所着。これから報告書を作るので、そのウオーミングにブログを書く。探偵の報告書なるもの、勿論「真実」を書かなければならないが、稀に小さな部分でテクニックを用いることがある。例えば、駅の改札で見失った場合、自宅までの所要時間内にマルヒが帰宅すれば(〇×駅改札を抜け、同刻帰宅)としたりする。松本清張の小説ならば、この数分にトリックが隠されたりするが平凡な一般人の場合、この間、空を飛んだり、あらかじめ潜ませておいた愛人と束の間の逢瀬を楽しむことは無い。それと、事実をそのまま書けばいいというものでもない。例えば、00:10二人は喫茶店に入る。00:45出る。10:22改札で二人は別れる。10:35被調査人帰宅。確かにその通りかもしれないが、これでは単なる記録で終わる。(探偵の眼)はどうしたのか?じゃこれではどうだろうか。00:10被調査人は、私鉄のM駅の改札で会った32~3歳の人妻風の女性と腕を組み、仲睦まじげに通りを越えたところにある喫茶店Oに入る。本人(被調査人)はホットを頼み、女性はアイスカフォレを注文した。・・・その後も可能な限り二人の様子を詳細に記述することで(臨場感)があり、読むご依頼人に、より理解が深まらないだろうか。但し、小説ではないので探偵の主観はいらない。さあ、余計な講釈はこの位にして報告書を書こう。・・・