探偵日記


2022.04.21 木曜日 晴




一昨日、同業の後輩に電話して話した、一つは、最近しきりに営業電話をよこす(情報屋)について。例えば、マルヒ の住民票や戸籍、クレジットやサラ金の使用状況、車両及び携帯電話の番号から住所などが分かるという。ただ、料金を聞くと従来のところよりかなり高めの設定だった。最近はそんな費用を出してくれる依頼人も居ない。背に腹は代えられない場合もあるがーーー




奇妙な依頼人 4ー1




平成バブルの頃、世の中は狂いまくっていた。或日のこと、事務所でぼんやりし、さて、そろそろ雀荘に行こうかな。と思っていたら事務の高子が隣の部屋から(所長、問合せです)と言ってきた。この頃の我が貧乏事務所も4つにセパレートされ、一番大きな部屋を所長室兼応接間にしていた。電話機の1を押し出てみると[調査をお願いしたいからすぐ来てくれますか]と言う、直感的に(いい依頼だ)と思った僕は、歩いて5.6分のビルに向かった。しかし、勘はハズレ単なる身元調査だった。履歴書と調査料30万円を受け取りその足で雀荘に駆け込んだ。翌日、聞き忘れたことがあって再びその、何だか訳のわからないような会社を訪問すると、担当者が[ところで、本日はおいくらお支払いすれば宜しいでしょうか]ときた。まだ着手していない案件で追加の費用を貰う訳にもいかず、というか、極めて安易な調査だったので、辞退して帰ってきたのだがーーー