2022・11・12 土曜日 ☀
昨日は酷い目に遭った。お昼頃、新宿の西口にいたのだが、ああ、そうだ。と思ってとある食堂に入った。僕は豆腐が好きなので、(麻婆定食)を注文。愛想のない中国人の女店員が、ハイどうぞ。と言ってテーブルにどんと置く。何だか辛そうだな~と思い一口食べて(何これ)と思い水を飲み、もう一口食べて吐き出してしまった。角切りにした豆腐が塩の塊である。中華の辛いのは承知の上だが塩の塊は食えない。再び水を飲んで会計して店を出た。店は僕が東京に来た頃からある老舗の支店。大層混んでいたから僕の食べたものだけ調理人がミスったのだろう。その後人と会ったりして、結局お昼抜きになった。「食堂三平」もう二度と行かない。
何千分の一 (5)
電話の依頼人は約束通りやって来た。地味な服装で大人しそうなご婦人だが一目見て生活レベルは高そうだった。依頼案件はご多分に漏れず「夫の浮気調査」マルヒは超大手の商社マン。年齢は50歳。まだまだ悪い盛り。ちなみに僕は40歳。こちらも超悪い盛りの真っ最中。申込書を書き着手金10万円を支払いにこやかに帰っていった。夫に浮気されているらしいにも拘らずへこんでる気配も見せず、肝の据わった女性だな~。というのが第一印象だった。僕は誰にも聞くことだが(手前どもはどうしてお知りになりましたか)と聞いてみる。すると「ええ、ちょっと出入りの銀行の方に聞きました」と言う。依頼人は世田谷の成城に住む。この間、妻の住まいを探してくれ。と言ってきた彼もあっちの方の支店だったな。と、思い、追加の費用を請求しなくてよかった。と、納得した。当該調査も一編の物語になるほど探偵の記憶に残るものだったが、本件依頼人から紹介された次の依頼人も、調査の内容及び費用の規模も忘れられない人になった。・・・