探偵日記


2023・11・22 水曜日 ☀




今日も半日事務所でパソコンとにらめっこ。子供の頃から器用な人間だと思っていたが、さにあらん。自分が不器用な男だとつくづく身に沁みて分かった。特に、文明の利器の中でもパソコンは苦手である。還暦になって、新聞の広告で「シニア向けのパソコン教室」を知ったのが運の尽き。最初は面白がって。といっても報告書などのワードっていうのかな文章を書く喜びを味わっていたけど、こうして一人になってみると盲人の如し。昨日から、領収書1通作るのに5時間も要した。( ノД`)シクシク…




バブル紳士の調査依頼 13




連中曰く「霞町サティアン」(当時流行したオーム真理教の山梨県のアジト)に日参した僕は会長からのオーダーを精力的にこなしていた。その霞町サティアンは何度訪問しても迷子になってしまうくらい広く、応接室は50人が悠に入れる広さがあった。その部屋で、週1回6人の弁護士が集い裁判に向けて会議が開かれていた。時に、会長の怒鳴り声が屋敷中に響き渡る。或る時、会長に(あんなに怒っちゃあ先生方可哀そうじゃあないの)と言うと、会長は不敵に笑って、「ワンちゃんあいつらには着手金で1億づつ払ってるんだ。Aにはもう数億行ってる」と言う。ふ~ん、偉い先生も札束でほっぺたをはたかれちゃあプライドも何もないな~。と6人の弁護士さんたちに同情した。まあ、確かに、会長に保釈が効いたのは先生方の尽力だろう。だがしかし、午後2時に決定した10億円の保釈金を1時間後の午後3時に供託したというから山岡会長は並みの詐欺師じゃあない・・・