探偵日記


2024・04・15 月曜日 ☀




金曜日の夜、ほとんど眠れなくて、翌日、朦朧としながらそれでも神奈川県の方へ内偵に赴き、更に、夜遅くまで飲んだので、昨日の日知曜日は1歩も出ない。と決心したが、やっぱりちょこっと外出してしまった。そのかわり、8時にはベッドに入り、途中2度ほど起きたが6時半まで寝たようで、今朝は比較的快調に目覚め、家事をすませた後事務所へ。




探偵あれこれ 5




N所長は、前述のとおり、大手探偵事務所を退社した後、神田駅の西口で独立開業、採用された僕は何と調査員第一号だった。後で納得したが、面接でいきなり採用されその日の夕方から、しかもたった一人で現場に行かされたのは他に誰も居なかったからだった(笑)しかしそれがラッキーだったのだ。僕が、畑違いの興信所だが約3年の経験があることまでは気付かなかっただろうが、手前みそになるが、(使える)と思ったのだろう。それからというもの、電話当番、受件、報告、集金、といろんなことを経験させてくれた。これがのちの開業に大いに役立ったことは言うまでもないが、中でも「受件」は、貴重な体験だったと思う。依頼人の自宅或いは喫茶店で、初めての人と会い、何故調査をしなければならないのか、費用の支払い能力はどの程度か、調査によって依頼人にどのようなメリットがあるのか。など、特に、年上の依頼人(もちろん女性に限るが)に口説かれる経験は稀有の体験だったと言えよう。いい子ぶるわけではないが、当時の僕は結婚したばかりで、そんな誘惑には一切乗らなかったが、N所長曰く「僕はそれが楽しくてこの仕事を続けているんだ」とか、へ~と思ったが、次第に理解した。彼は無類の女好きだったのだ・・・・