探偵日記


2026・07・17 金曜日 ☁




今日も僕的には早く事務所に着いた。郵便物などを整理していると某政治家の事務所からパーティの誘い。Zホテルの広間でやるらしいからかなりの人数を目論んでいるのだろう。縁の深い人だから勿論参加。他の参加者の顔ぶれを見るのも一興である。しかし、思うように仕事が入らない。我が貧乏探偵事務所は東京都内の法律事務所が90%、その他が10パーセントという依頼の比率であるが、最近は弁護士さんもお暇のようでお呼びがかからない。では、他の同業者はどうなっているんだろうか?と、気にかかるが、少なくとも我がTDAから巣立った事務所はおしなべて不調のようだ。というのも、彼らはみな僕の営業スタイルを見て、派手な広告をしていないから。とも思うが・・・さてどうしたらいいか。




依頼人ダメ男後記




新宿の喫茶店でダメ男の奥さんと待ち合わせして弁護士事務所へお連れした。道すがら、「私こんなこと嫌なんです」と言う。確かにそうだよな。と、僕も奥さんに同情した。例えば、探偵に夫の素行調査を依頼して判明した不倫相手に対し(損害賠償)の請求をするのは一般的だが、(夫に頼まれて夫の相手女性に対しけしからん)というのは、しかも今までほったらかしにされている夫に懇願されて・・・というのは釈然としないだろう。そのダメ男の依頼人は言う「福田さんの調査費用は彼女から取った慰謝料で支払います」と。結果、奥さんの請求が認められてダメ男の愛人から支払われた。僕は忸怩たる思いは有ったが、一方で費用の決済を期待した。ところが一向に払ってくれない。或る日、(友達感覚でお安くしているんだから)と言うとダメ男は「僕は福田さんのこと友達とは思っていませんから」と言った。じゃあ払えよ。とは言わなかったが、遂に、ダメ男に逃げ切られた(笑) 後日、顧問弁護士に(癪だからとってヨ)と言ったら、弁護士は「いいじゃないか、そんな奴相手にしないほうがいいよ」と言われた。彼は今どうしているんだろうか?きっと、それなりに楽しく暮らしているんだろう。当時僕は(悪い奴ほどよく眠る)という、映画のタイトルを思い出した。