探偵日記


2022・04・11 月曜日 ☀




事務所が暇でと( ノД`)シクシク…僕に顧問先の社長が「福田さん2月3日までの辛抱だよ、まあ、悪くてもあんたの誕生日が過ぎればきっと良くなるから」と言って慰めてくれてから半年近く経つ。以後、一進一退を繰り返し一向に良くならない。それでもめげずに毎朝規則正しくルーティンをこなし事務所にやってくる。事務所では郵便物やメールのチェック、ブログの更新。お昼が来れば近くのラーメン屋か、定食屋、または、喫茶店でバタートーストとコーヒーで簡単に済ますこともある。明日は銀座の法律事務所に呼ばれてる。いい展開になればいいが・・・




不倫調査&尾行 6




目的の会社は角地に建つビルの6階にある。視野は開けており場所柄日中の張込は楽である。と、新米探偵の僕は思った。これまで、マルヒの姿は何度も確認出来ていた。ビルの出入り口は一つ、見逃しようのない状況だった。この日はお昼に事務員らしい女性を伴ってパレスホテルでランチ。(上に行くにかな)と期待したが、何事もなく帰社。事務の女性は25~6歳、やや地味目だが美人でスタイルの良い子だった。僕は頻繁に張込の場所を変え6階と出入り口を見張った。                 午後6時半、マルヒと事務員が出てきた。地下鉄銀座線「日本橋」駅まで来るとマルヒはタクシーをとめ、マルヒを見送った事務員は駅構内に入って行く。少し迷ったが女性の自宅を確認することにして追尾。依頼人の奥さんは「どうも事務の子が怪しいのよね」とも言っていた。                  女性は、東西線のホームで中野行きに乗った。ここで最初の失敗、女性は高田馬場駅で下車、どうやら西武新宿線に乗り換えるようだ。地下鉄の改札を抜け西武線の改札に向かった。ところで見失う。                   註)探偵初心者には良くあるミスで通勤ラッシュ時の乗換駅は乗降客のうねりが  生じる。マルヒの着ているものの一部を掴んでいるぐらいでなければ瞬時に失尾する。ーーーーー