探偵日記


2022・04・18 月曜日 曇りのち雨の予報




昨日の⛳相変わらず不調。午前中終わってみれば最下位で、にぎりも全員に負けている。やけで、ランチに生ビールと焼酎1杯飲む。そして午後のスタート。まず10番ホールのパー4でバーディ。11番パーと順調に進み、ロングでドラコンも取り、午後のベスグロ。しかし、いかんせん午前が悪すぎてにぎりの支払い0にするのがやっと。その落差にみんなに不思議がられた。




奇妙な依頼人 3の1




やはり探偵見習の頃、若い女性の声で「調査を依頼したい」と電話が有り、所長が他の予定があったため「福田君君が行ってくれ」ということになり、青山の喫茶店まで行く。所長も、若い女性だから(どうせ大した仕事じゃあないだろう)と思ったらしい。同時に、(全く経験がありません)と言って入ったのだが、帝国興信所(今の帝國データバンク)で多少の経験のある僕のことを少しは認めていてくれたのかもしれない。喫茶店で待っていると、茶髪でミニスカート、網タイツ姿のけばい女性が僕を認めて、にっこり笑って席に着いた。(ああ、こりゃあダメだな)と思ったが、勿論顔には出さず慇懃に挨拶を交わした。調査の内容は(勤務している会社及び代表を誹謗中傷する怪文書が流され、犯人を突き止めてくれ)という大層な依頼だった。一通り話を聞き着手金を貰ったのだが、悲しいかな経験のない僕は恐る恐る30万円を請求した。女性はちょっと怪訝な顔をしたがバッグからお金を出した。事務所に帰り顛末を所長に報告、所長は大喜びしている。なにしろ、僕の給料が3万円のころの30万円である。喜ぶ所長の顔を見ているうち、僕にちょっといたずら心が湧いた。(所長、依頼人がお金を出すときチラッと見たんですがバッグに300万円ぐらい入ってました)と、言ったものだから、欲張り所長は「福田君すぐに依頼人に電話してもう少し貰ってきてくれ」と言う。しまった。と思ったが後の祭り、翌日、再び同じ喫茶店で会い、(早速基礎調査しましたが調査の範囲が広いので実費がかかります)などと訳の判らないことを言って、更に70万円集金した。ーーー