探偵日記

探偵日記 11月17日土曜日

昨夜は久しぶりに銀座に行き、8丁目のクラブでご依頼人と飲んだ。この店は、ジャーナリスト数名の常連客が居て顔を合わせれば挨拶ぐらいはする。ホステスも25名ぐらいか、ただ、気持ちが動くようなホステスは皆無。僕の横で接客してくれた子も、色が白くて可愛い顔はしているものの、まるでお人形と会話している感じで、ギリギリ意思の疎通は有るが伝わるものが無い。ああ、この子はホステスとして大成しないだろうな。(本当に年をとると嫌だね、文句が多くて)と思った。小一時間で早々に引き上げる。

今朝、我が家の皇太子タイちゃん様が、3時半に起こしてくれた。最初は僕の部屋のドアをガリガリしていたが、そのうち体当たりする。それでも知らん顔をしていたら、びっくりするぐらいの大声で吠え始め、たまらなくなって起きた。もう寝ていられないし、雨が降る前に行ったほうがいい。4時過ぎ、散歩に出かける。中杉通りの、とある居酒屋、通りからそれとなく見るとまだ4~5人の男が飲んでいる。タイちゃんの歩測にあわせ、トロトロとその店の前を通過。十数メートル行った辺りで、店から二人の男性客が飛び出してきて、不審そうに僕を見ている。僕の立っている場所が暗いせいか二人はしゃがみ込むような感じでこちらを誰何する。

ああ、僕が店の中を覗いたように勘違いして不審に思ったんだな。と、思っていると、彼らもタイちゃんに気付き「散歩ですか」と声をかけてきた。僕がそうだという仕草を返すと二人は安心したように、手を上げて店に戻った。----4時過ぎという時間はそんな頃なのだと妙に感心する。

散歩から帰り、タイちゃんと2匹のネコにご飯をやり少し寝て、12時過ぎ事務所に出る。14時に報告が1件あり、依頼人を待つ。このあと、17時に、テレビ局の人を伴って、東村山で偽装結婚の依頼人と面談の予定。