詐欺師を追って

昨夜は0時20分帰宅。少し早かったので目覚めは快調。6時半、(あなたご飯よ~)って起こされ、きちんとしっかり食べ、9時過ぎに出勤。昨日受件した「特殊実態調査」の調査方法などを整理し、11時半早い昼食。老人の割に食欲は旺盛である。引き受けた調査は、90歳になろうかという老女から、4億円余を騙し取った男の行方と、生活実態、或いは、隠匿資産の発見を目的とする。わが国の法律も最近は妙な判断が多く、刑事罰は問われず民事の判決が、当然ながら、強制執行可能な「勝訴」(この種の裁判では、被告が法廷に現れることはまず無いので、必ず原告の主張が通る。)で、何にもしてくれない弁護士に失望し、藁にもすがる思いで探偵社を訪れる。しかし、探偵の領域にも限界があり、本人を探し出しても「オイこら」なんて言ったら「脅迫」或いは「恐喝」罪に問われ、運が悪ければ逮捕される。大金を詐取した方は、自分のほうが被害者とばかりに、警察に駆け込んで、後は高みの見物である。したがって、仮に隠匿資産を発見したら法律家に依頼するしかない。

ある時、1億円の債権を持っている依頼人の依頼で、5千万円の価値がある不動産と、隠し預金5千万円を発見し、そっくり回収できた案件があった。依頼人に感謝されたことは勿論だが、債務者の女性が自分の弁護士に、笑って言った。「先生、5千万円ぽっちどうってことないわ」・・・・