探偵日記 2月13日水曜日晴れ
6時に起きて外に出ると幸い雨も雪も止んでいたが、ついさっきまで降っていたらしく道はぬかるんでいた。犬のタイちゃんは、こんな日は高架下だとばかりに、何時もの中央線の下に駆け込み大を3回したので40分で切り上げた。僕は、昨日休肝日にしたので体調が良く、朝食を済ませて早々に事務所へ。すると、僕の出勤を待ってたように、5年前の依頼人から電話がかかり、「また1件後相談したいことが出来た」との由。電話に出た僕が開口一番(お久しぶりです)と言ったので、先方は「分りますか」と、安心なさったようだ。自慢ではないが、僕は記憶力だけは良い。20年だろうが30年だろうがご依頼人と行った調査の内容は覚えている。お名前を聞いた途端、事件の顛末を瞬時に思い出す。だから僕は決してボケない(笑)
5年前の案件は、A社に対する嫌がらせで、幹部たちをターゲットに様々な攻撃を仕掛けてきたもので、(犯人)は分っていた。したがって、調査の目的は、その裏づけを取るもので、決して容易な仕事ではなかった。要するに、レベルは異なるが、一昨日から新聞やテレビを賑わしている、パソコンの遠隔操作で警察の捜査をかく乱し、罪のない人を逮捕させ喜んでいた犯人と同じである。また、今朝のテレビで、他人の車両に傷をつける常習者のことを放映していたが、この種の事件ほど厄介で始末の悪いものは無い。犯人はそろって、陰湿なオタク。総じて変質者である。僕も昔、新車のドア部分を、釘のようなもので、一面にやられたことがある。見えない犯人に対し、歯軋りしたことがあるが、殆どは(やられ損)で終わる。
しかし、行為者は罪の意識等なく反省するものは絶対と言っていいほどいない。だからといって、犯人を特定しぶん殴ったりすればこっちが犯罪者になってしまう。そこで、今は亡き必殺仕置き人「藤田主水」に頼むしかないのだ。-------