探偵日記

探偵日記 12月18日水曜日曇り

今にも雪でも降ってきそうなどんよりした空模様。真冬でもコートを着ずに強がっていたが、去年辺りから寒さが見にしみるようになり、古いオーバーやトレンチコートを着るようになった。ただ、カシミヤのオーバーは25年前のもの、コートも20年ぐらい。ハーフコートはまだ14年だから我慢して着てみたが、(いかにも)って感じで、このところ新しいコートを物色中だがなかなか気に入ったものが見つからない。考えてみれば、特に寒いわけでもないが、みすぼらしく見える。というのが家族の意見だ。自分でも、最近気がつくと背中を丸めて歩いていることがある。年齢には勝てない。

昨日年賀状が届き今日から宛名書きをしなければならない。猪瀬都知事じゃあないが、1000万円位のハガキの束を見るとため息が出る。会社に送るものは正月でも良いがご自宅のものはそうはいかない。数年前までは、1000枚近く印刷していたが、徐々に減ってきた。亡くなる人、転居先の分らない人、疎遠になった人、などなど。比例して事務所の業績も下降気味である。これからは、所長(愚息)に頑張ってもらって、賀状の数を増やしていかなければならない。ということで、(オイ、お前は何枚印刷したんだ)と聞くと、「50枚、ちょっと少なすぎたかな」との由。40年以上生きてきて、そんな交際範囲か。と嘆かわしくなる。

調査のこと。ある所在調査について調査員から報告を聞く。実家周辺での内偵で、2軒隣の奥さんが(下のお兄ちゃんなら居るよ。)と言ったと言う。しかしその言葉のニュアンスが肝心だろう。そこが実家であれば、その奥さんの記憶として、(ああ、居ますよ)は適当な反応である。それが(そういえば最近見かけるね~)ならビンゴだ。その点を調査員に問い質すと「う~ん」・・・・・
結論は、被調査人はもう随分長いこと実家に帰っていないはずだから、近所の奥さんの言う(この前をちょろちょろしてるよ)を、最近の事と判断することにした。時間をかけて張り込めば確実なのだろうが、時間も費用も限界がある、本件は一度終了した案件だから。