探偵日記 5月21日水曜日雨
朝5時少し前、タイちゃんの散歩のため携帯のアラームを5時に設定しているが、窓を打つ雨の音で目が覚めた。散歩用の服を着て部屋を出てみるとタイちゃんは居ない。すでに誰かが連れ出したらしい。僕はまたパジャマに着替えてベッドへ。8時、食事のため階下へ。早々に支度をして10時事務所着。もうほとんど降っていなかったが念のため傘を持って電車に乗る。今日は、19時から勉強会。
朝刊を読んだら何とかっていう遠隔操作で世間を賑わせた男のことが出ていた。保釈中に証拠隠滅を図ったことがばれて拘置所にUターンする見通しとか。サルには失礼だが、正に猿知恵が裏目に出た格好である。(策士策におぼれる)以前のことだろう。新聞やテレビで見る顔は完全なオタク顔でどんな職場にも一人は居そうな人に見えた。これまで冤罪事件を多く手がけてきた弁護士の弁も記事になっていたが、痛恨の極みであろう。他人事ながら同情した。弁護士も様々で、当たり前だが色んな人が居る。もう随分昔のこと。知り合いの弁護士がある犯人を冤罪だとする弁護団に加わっていた。その先生曰く「福田君、あいつは殺ってるよ」と。それでもその犯人は死刑を免れてシャバに出てきた。弁護団の面々は(人権派)ともてはやされたが、折角助けられたその男は、再び女性を殺害して逮捕された。今回の弁護士は、あくまで彼の力になる。と言っていたが、虚しくないのだろうか。正義は何処へ。