探偵物語 5

探偵日記 7月7日月曜日 雨

土曜日に日本酒を飲んだせいか二日酔で、翌日曜日は1日中ベッドでゴロゴロした。13日の月例のために練習に行くつもりだったが、億劫になりそうこうするうちTBSで男子のゴルフ(長嶋茂雄セガサミーカップ)が始まり、結局女子の日医工まで見てしまった。久しぶりの石川遼の優勝は見ごたえがあった。このところ、松山英樹にリードされていたので本人もさぞかし嬉しかったと思う。女子は相変らず韓国勢が強く、この日も22才の可愛い子が優勝し、新婚のさくらは2位。夫を従えてのプレーは如何なものかと思うが、そう思うのは年寄りのひがみか。
今朝も4時過ぎにタイちゃんの散歩。雨が嫌いなので、することをしたら30分ほどでさっさと帰ってくれた。ご飯の後、早々に支度をして事務所へ。

探偵物語 5

東銀座のホテルのロビーで会った依頼人は40歳くらいの精悍な感じの男性だった。きちんとスーツを着て紳士然としている。名刺を交換し、依頼人が銀座3丁目にある老舗の会社の社長であることを知る。「実は、最近誰かに尾行されているような気がするんです。それが、貴方方と同じ探偵なのか、それとも警察なのか」と。

僕はえっと思った。この人は警察にマークされるような人なのか。それから良く観察してみると、なんだか余裕のない感じで、額に汗しながら話している。(よっぽど窮地に陥っているんだな)と思ったが、折角の仕事であるし、少々興味を覚え、この依頼人の依頼を引き受けることにした。その後、逆に尾行をまく方法等を伝授して、今日会社から出たあとを監視することにした。-------