探偵日記 6がつ15日月曜日 晴れ
入梅が宣言されてからあまり雨が降らない。昨日の月例も家を出る時は本降りに近かったのに、スタートする時やんで次第に晴れてきた。スコアは相変らずだけど、後半の42は納得。途中、道の駅に寄ってお野菜を買う。
今朝は5時に起きて1時間20分散歩したあと、ジムに行き色んなマシンに挑戦した後、プールで30分歩いたり泳いだりして帰宅。ご飯が美味しい。10時半事務所へ。
教師と教師 10
その夜妻が帰宅したのは1時を回った頃。密やかに自分の部屋に入る様子を聞き小山内もやっと眠りについた。翌朝、リビングで顔を合わせた妻は晴れやかな表情で、屈託無く話しかけてくるが、小山内のほうはわだかまりがあって会話がスムーズに行かない。「何よ朝からトンチンカンな返事をして」と叱られる有様で、これ以上付き合うと腹を探られそうなので急いで支度を済ませ家を出る。その日から数日間は、自分が悪いことをしているみたいに落ち着かずなるべく妻と顔を合わせないように苦労した。ネットで離婚のことを調べてみると、仮に、配偶者が不倫していても財産分与には影響しないことが分った。また、不倫相手に求める慰謝料も2～300万円とか、人生の三分の一を共に過ごした夫婦もいざ別れるとなると他愛ないものである。
5日後、犬鳴氏から連絡が来て、次の土曜日に彼の事務所で報告を聞く約束をした。土曜日は明後日である。費用もその時精算してほしいといわれ、昼休みに銀行で下ろした。当日の朝、前もって、妻には（大学時代の仲間と会う）と言っておいたので、遅めの朝食を済ませ家を出る。妻も「貴方が遅くなるんなら私も友達と夕飯食べてくるわね」との由。小山内は内心（どうせ男と会うんだろう）と思ったが、勿論口にせず笑って家を出た。総武線を四谷で下車。地下鉄丸の内線に乗り換え二つ目の（新宿御苑前）で降り駅前のビルに入っている犬鳴探偵事務所を訪問した。ーーーーーーーーーー