探偵日記 12月21日月曜日 晴れ
あと10日。強く吹く風に背を押されるように慌しく暮れてゆく。そして残すところもう僅かとなってしまった。23日(祭日)友人の奥さんのディナーショー、翌24日はイブ。この日は見張り番と新宿で食事の予定。25日は給与と雀の涙みたいなボーナスの支給日。まだ6件の案件が未処理のまま年を越しそうだ。こんなことを言うと、ずいぶん儲かっていそうな事務所と思われそうだが、そうではない。単に、タイミングが悪かった。だけのこと。最高責任者ではないが、僕が依頼人の窓口になっているお陰で、まだかまだかと矢の催促。まあ、それが仕事だと思えば我慢するしかない。謝るのは得意だ。思えば、70年以上人に頭を下げて過ごしてきたのかもしれない。
今朝は早くからラインメール。誰かと思えば歌舞伎町のクラブのホステス。彼女は子持ちのバツ一。朝ごはんを食べさせて送りださなければならないので早起きだそうだ。美人ではないが超ブスでもない。やたらと調子の良い子で、僕の好みじゃあない。一度、「福田さん私のこと嫌いなの」と聞かれて、(嫌いじゃあないけど好きじゃない)と、返事してある。まあ、僕が本気になれるのはママぐらいかな。ママ読んでね(笑)