探偵日記

探偵日記 12月05日水曜日 曇り

大事件。昨日忘年会の帰りに阿佐ヶ谷駅構内にある書店に行ったら「閉店のお知らせ」という張り紙があり幕で覆われている。20数年、ここで本を買うことを常としていた僕は茫然とした。だいたい2~3日に1冊読むので店主他店員さんたちとも顔なじみになって、最近では(何かおすすめはある?)と聞いたりしていた。その本屋さんが無くなってしまった。誰も信じないだろうが僕は案外保守的で生活習慣はめったに変えない。家人は「駅前にも有るじゃあない」と簡単に言うが、行きつけの店が無くなるのは僕にとっては一大事なのだ。

その1「盗聴」の続き

その時初めてMの正体が分かった。トップは名刺こそくれなかったが自己紹介してくれて、某宗教団体の頭だったのだ。元来、無神論者の僕は(神も仏も無縁の生きざま)できた。勿論、我が家にも菩提寺はあり、一族郎党その墓に眠っている。宗派は浄土真宗で、これまでは帰郷してもめったに墓参などしなかった。ただ、最近になって春夏には雑草を取るなど清掃を行いついでに線香も上げるようになった。
ちょっと横道にそれたが依頼人は日本古来の宗派に属し、本山につながる人物であった。その人が言う「実は本部の電話が盗聴されているようなんです。」その調査が出来るか。というのがその日の依頼であった。依頼人が主催する集団(宗教的に表現すれば講というらしい)はまだ小規模で本部も一般の住宅と変わらぬ木造二階建て。電話回線は10本引き込まれているという。(どうして盗聴されているとお感じになったのですか)と聞くと、「私は静岡に住んでいて、こっちに来るのは月に数回なのですが、その時期や到着する時間を相手方が的確に把握しているようなんです」と言う。・・・・・・・