探偵日記

探偵日記 04月14日火曜日 晴

打って変わっていい天気。朝食の後、所用で新宿へ。17時、阿佐ヶ谷へ帰って何時もの居酒屋へ。他に店がほとんど休んでいるせいか満席。2時間ほどいて帰宅。明日はゴルフ。

新宿・犬鳴探偵事務所 4-14

Wは頃合いを見計らって、カバンから数枚の写真を取り出し社長に渡した。(社長、気を悪くしないでください。うちの若い奴で探偵事務所を経営しているのが居ましてね、数日前にこんなものを持ってきたんです。まあ、私が抑えていますので公にはならないと思いますが)と言う。見え見えの臭いセリフだ。しかし、写真を見せられた社長は肩を大きく上下させて目が点になっている。(勝負あった)僕が審査員なら試合を止めただろう。その後、Wは、(社長心配しないでください、社長のことは私が守ります)と言って、(じゃあそろそろおいとましよう)などといって社長室を退出した。
後日、Wから約束の報酬を受け取ったのだが、どこでどのように金にしたのか聞いてみた。すると、Wは、不敵な笑みを浮かべ、種を明かしてくれた。当時、あの企業は東北地方の某県で大規模な工場を建設する計画があった。予算は数百億円である。元受けは大手ゼネコン。Wは、その僅か一部、(社員寮)の工事15億円相当を、息のかかった建設業者に回してもらったのだそうだ。これなら(恐喝)にならない。Wは、3パーセントの謝礼をその業者から貰ったらしい。う~ん。・・・・・