探偵日記


2020年10月27日火曜日 曇りと晴




このところ真面目に仕事をしている。と、自分では思っている。昨日も、好きなマージャンもせず直帰。夜遅く、おなかが空いたので冷蔵庫を覗いてみたがバナナしかなかった。仕方なく1本食べて牛乳を飲んで寝た。酒を飲まなくても寝れるもので6時間ぐらい目が覚めなかった。おかげで今朝はすっきり、9時に家を出た。




昨日、思いがけない人からメールが来て「相談したいことがあるので会社に来てもらえないか」との由。勿論二つ返事で承諾し、本日14時、麹町にある会社を訪問する。もう30年以上前、タウンページでわが社の広告を見たという男性からの依頼でちょっとした調査をやらせていただいたことがある。以来、僕のどこが気に入ってくださったのか分からないが、その後の調査依頼はもとより、「ランチしない」とか、「飲みに行こうよ」などと誘われ、随分可愛がってもらったものだ。しかし、数年前、ご病気であっけなく亡くなってしまった。昨日のメールの主はその人のお嬢様である。彼女とも何度かご一緒したことがあるが、今日は、お父上の納骨の日以来ということになる。その会社は江戸時代から綿々と続く老舗で、現在は所有する不動産の管理賃貸をなさっている。僕のような貧乏探偵を相手にして下さるような人ではなかった。お嬢様も、文字通り蝶よ花よと育てられた人で、しかも美人である。したがって、面談は胸弾むとともにに大いに気後れしている。