2020・11・9 月曜日 晴
週の初めは少し緊張し、やはり少し意欲が湧く。昨夜帰宅するとテーブルに1通の封筒。開けてみると顧問税理士で画家の先生から個展のお知らせ。世の中には多才な人はいるもので、立派な事務所を経営しつつ絵画の制作にも精進され、もはや、プロの画伯である。実は僕も子供の頃から絵をかくのが好きで、簡単な賞もとったことがある。孤独を好む少年は、一人で家からピッチングの距離にある浜辺で、当時は画用紙など贅沢なものは買えなかったから、ベニヤ板の端切れにスケッチして家で色をつけたものである。だから、先生が個展を開くと必ず赴く。最初の頃は、生物や風景画だったのが、いつからか難解な抽象画になり、僕がその事を尋ねると、「画風は変わらなきゃあいけないんです」と、おっしゃった。
なるほど、探偵も僕のようにいつまでも古い考えでやっていては取り残されるのかもしれない。調査方法も環境も、僕が独立して事務所を出した昭和46年と今とでは大きく様変わりした。現在、全国に5800、東京には860の探偵事務所がある。ネットを見れば素晴らしく充実した探偵事務所が列挙されている。嫌味ややっかみではなく、許されるなら、そんな事務所でもう一度勉強してみたい。