探偵日記


2022・04・15 金曜日 ☂




予報通り朝から☂雨の嫌いな探偵はぐずぐずして遅い出勤、10時着。量は多くないが毎日飲むので肝臓も疲れているんだろう。それと、眠れないままに🛏で本を読む癖がつき少々寝不足気味だ。僕の友人で何人かすぐに何処でも眠れる人がいる。ゴルフに行くとき助手席に乗った途端いびきが聞こえる。驚いたのは、次のホールに向かう途中でもう寝ていた。したがって彼は非常に元気である。




奇妙な依頼人 その1




昭和45年、当時勤務していた探偵事務所で、所長(事務所は、所長と事務の女性と僕しかいなかった)の代理でその依頼人と会った。身長は僕とおなじくらだがでっぷりと肥えている。短髪で色白、眉が濃く異常に口が大きかった。いわゆる、度胸のありそうな面構えである。やがて、その探偵事務所をやめ独立後も何かと声をかけてくれて、以来数十年彼と交流した。依頼してくる案件は?のものばかりで、最初は彼の目的が良く分からなかった。しょかし、次第にけれの狙いどころを理解できるようになり、調査そのものも興味深く刺激があった。ただ、金払いが安定せず、思わぬ大金をポンとくれるかと思うと、手形で寄こし、挙句の果てその手形が不渡りになったりした。探偵の依頼人、可愛い人もいれば二度と会いたくない奴もいた。しかし、この依頼人は妙な魅力があり、忘れられない一人である。ーーー