探偵日記 2022.09.09


金曜日、曇り イギリスのエリザベス女王逝去のニュースを聞いた。在位70年というから立派なものだ。数の話で言えば、旧統一教会に関係した自民党議員は200名近く。しかし、記者会見で茂木幹事長がいみじくも言った(政治家は1票でも欲しいもので、メッセージを送ったり会合に出るのは、ある意味仕事だ)というのも頷けた。今、当該団体は悪の権化のように言われているが、大企業の社長の1票も、詐欺師の1票も、かの団体の信者のそれも同じで、これを否定するのは、国民の平等をうたう憲法に違反するのでは無いだろうか?




詐欺師 K 12




1か月ほど経ったある日、Kが1人の男を伴って僕の事務所にやってきた。男性は多摩の方で工務店を経営しているらしい。Kは、その工務店の営業部長として潜り込んでいるという。工務店と言っても男性と妻がいるだけで従業員はゼロ。仕事が入ると大工や左官など全て下職を使う。いわゆる請負師である。Kの仕事は主に(金策)で、手始めに金融公庫で借入を目論んでいるとの由。 それからまた1か月程たったある日今度はKか1人でやってきた。Kの自慢話(工務店の1本しか無い電話を担保に10万円借りた)という。唖然とする僕に(ちょろいもんだよ金融公庫の借入の際、印鑑証明を余分に取って置いた)らしい。 その後も色々小さな悪事を繰り返し、今も健在だというが、事務所へ出入り禁止を宣言して以来、40年近く音信は途絶えた。