2026・07・13 月曜日 ☁
東京は今日盆の入り。僕は地方(山口県)出身だから1か月先となる。 いつものように早起きして、8時半、事務所到着。特に何があるというわけではないが月曜日はなぜかそうなる。昔、D観光という、那須高原の別荘地を販売する不動産会社に勤務する友人がいた。彼は営業の成績も悪く、周囲の同僚がその月の給与袋を机に建てて(と言うことは数百万円あった)見せびらかしていた時も決まった給与で黙々と働いていたが、ただ一つ取り柄が有った。出勤時間の2時間前に来て、事務所の掃除の他、上司や同僚の机を拭いたりし、そのことだけで「課長」に昇進した。僕は、(ああ、色んな取り柄があるものだな)と、ただ、感心したが、自分には到底まねのできない芸当だと思ったものだった。残念ながら「探偵」には通用しない。
依頼人 その1
我々業界(否、僕の事務所だけかもしれないが)調査の対象者、すなわち被調査人のことを「マルヒ」と呼び、ご依頼人のことを「マルイさん」と呼んでいた。そのマルイさんの中で記憶に残る人を紹介してみたい。勿論、シュツエーションは実際と大きくかけ離れたものに設定しているが、今日はその中でもとびっきりのダメ男について。 その頃、我が貧乏探偵事務所の上得意先の一つにS社があり、代表者に可愛がられていた。土曜日ともなれば必ずゴルフに誘われ、平日は夜な夜な歌舞伎町でクラブ活動のお供をした。バブルが崩壊し数年でその会社も霧散したが、当時、お遊びのほうでいつもご一緒したBから「相談がある」と言われPホテルのラウンジで会った。Bは大柄で西郷さんのような容貌だったが、妻子と別居して同棲している愛人の様子がおかしいから調べたい。とのこと、驚いたことに彼は話しながら泣いたのである。僕は(嫌な奴だな)と思ったが、出入りしている会社の人で⛳も一緒だから断ることも出来ず引き受けたのだが・・・