探偵日記 2021・08・02


月曜日、晴。しかし午後はところによって雷雨もあるようだ。とうとう8月になった。昔から2・8といってただでさえ商売が落ち込む月なのに、コロナの影響で地獄のような8月になろう。政府は、(人流を減らすとか、酒の提供を厳重に取り締まる)などと言っているが人流はともかく「酒」がなぜ悪い。酒を飲むと大声になり飛沫が飛ぶ。確かに、若い人たちが集まって飲む場所では眉を顰めたくなるような場面もある。だがしかし、例えばお寿司屋さんなどで静かに食べ、ちびりちびりと飲む酒がどんな悪影響を顕すのか?役人、専門家、学者などおしなべて頭の良い人たちがそろっているのだから、こうだから悪い。という根拠を例えば数字などでバカな国民に示してもらいたい。そうすればバカで愚かな探偵だって理解できるかもしれない。




[ 不倫考 6 ]




2階の窓から妻の旅行鞄やあろうことか整理ダンスまで階下のお庭に投げ捨て、(売女そんなにあいつとしたいんなら出て行け)などとお騒ぎしたというから、その翌日の逢瀬注意しないわけはない。普段着で自転車に乗って出かけたマルヒは同じところをぐるぐる回って周囲を偵察、男のほうも玄関先までは出てくるが一向に出かける気配はない。下町で人通りも多いので調査員を特定されるまでには至らないが深追いは出来ない。しかし、その根競べに探偵ほうが勝った(笑)     唄の文句にもある通り(会いたさ見たさに怖さを忘れ)しびれを切らしたマルヒは我慢できず夫の同級生が住む家に忍び入った。・・・・