2022・11・19 土曜日 ☀
良く晴れた青空を眺めながら妬ましくなる。あ~あ、この空が明日ならいいのにと思う。サンサン会、最近僕が一番楽しみにしているゴルフコンペ。明日は、埼玉の「武蔵の杜CC」鶴ヶ島ICから降りてすぐのコース。ただ、最近体調が悪いうえに練習不足に加え、トリッキーで苦手のコース。4組で競うがまったく自信が無い( ノД`)シクシク…
何千分の一 (10)
調査は終了し、雀荘にも行かなくなったが、時々マルヒの不倫相手の男から「福田さんたまには顔を見せてください」と電話がかかる。適当に応じ行くことは無かった。某日、依頼人は5人の弁護士を呼びつけ作戦会議を開いた。妻の不法行為に対するもので、共同不法行為者である相手男性への慰謝料について、依頼人は「私ほどの男の女房と不倫したのだから50億円請求したい」と言う。5人の弁護士は一様に俯く。我が国のこの種の慰謝料は極めて低い。せいぜい300万円ぐらいだろう。したがって、依頼人の言う金額は途方もないもので現実的ではない。にも拘わっらず、怒り心頭に達した依頼人は50億円と言って譲らない。仮に、弁護団が言われた通りにすると彼らの倫理観を疑われるだろう。しかし、面と向かってそういう弁護士はいない。みな依頼人が怖いのである。そこで僕は「社長あんな浮浪者みたいな奴から100万円も取れないでしょう。50億だと印紙代のほうが高くなっちゃうし」と言って、何とか危機を回避した。5人の弁護士さんのお一人とはその後もお付き合いが続き、よく仕事を頂く。 その後も、依頼人からは切れ目なく下命され20年以上のお付き合いになったが、或る日、ご子息の二代目社長から訃報の連絡が来た。離婚はしたものの色んな形で援助を続けていた元妻も依頼人より数か月早く突然死したと聞く。栄華は久しからず。・・・・