犬鳴探偵事務所 30
探偵日記 4月8日月曜日晴天 台風一過というのだろうか、雲ひとつ無い日本晴れである。ただ、天気予報でも言っていたが、風がやや強い。タイちゃんのウンチに使うティッシュが飛ばされそうになる。いい気なもので今朝は4回に小分けして用をたされた。しかし、犬にとってもこんな日の散歩は楽しいに違いない。かなり範囲を広げて歩いた。 さて、完全に糖尿病を発症した僕は、毎日2回(朝夕)薬を飲み始め、食事も僅か...
福田政史の探偵日記
探偵日記 4月8日月曜日晴天 台風一過というのだろうか、雲ひとつ無い日本晴れである。ただ、天気予報でも言っていたが、風がやや強い。タイちゃんのウンチに使うティッシュが飛ばされそうになる。いい気なもので今朝は4回に小分けして用をたされた。しかし、犬にとってもこんな日の散歩は楽しいに違いない。かなり範囲を広げて歩いた。 さて、完全に糖尿病を発症した僕は、毎日2回(朝夕)薬を飲み始め、食事も僅か...
探偵日記 4月5日金曜日晴天 昨日に引き続き爽やかな朝を迎えた。明日からまた春の嵐がやってくるらしい。友人が日曜日にゴルフに行くと言っていた。まことにご愁傷様だ。今夜、中止にするよう言ってやろう。 11時過ぎに事務所へ。今日は、家から阿佐ヶ谷の駅に行くまで三人に会った。まず、駅前の西蓮寺の住職。法衣を纏っていたのでお仕事だろう。二人目は、ワインバーのシェフ伸ちゃんのお母さん。三人目が、おで...
探偵日記 4月4日木曜日晴天 2日間の天気が嘘のような朝を迎えた。5時40分、タイちゃんを連れて外に出る。もう10度以上であろう、清々しい夜明けである。今日の日中は20度を越すとの予報なので、急遽春夏兼用の服を出す。10時過ぎ、薄手のスーツを着て颯爽と家を出る。阿佐ヶ谷の駅に着くまで珍しく誰とも会わなかった。 犬鳴探偵事務所 28 犬鳴は時々考える。政治家や大企業のトップ達はどう...
探偵日記 4月3日水曜日雨 良く降るものだ。昨日に続き、今日も夕方あたりまで大雨の予報。特に、午後3時頃は雷を伴った突風や場合によっては竜巻もおこるとか、それでも、朝目覚めると僕の部屋のドアを気がねそうにガリガリとする音が聞こえる。5時50分、昨日と同じ傘を差して高架下に駆け込む。ところが、今日は少し遅かったせいかあちこちに天敵ともいえる犬達が居て、一本道の高架下ゆえ避けようが無くニアミスを...
探偵日記 4月2日火曜日雨 5時に目覚めた。微かに雨の音らしきが聞こえる。外に出ると案の定やや強い雨が降っていた。中央線の高架下まで傘を差しながらタイちゃんを抱っこして駆け込む。タイちゃんも飼い主の僕に似て雨が嫌いみたいだ。ご飯を食べた後、今日は事務所に行くのをやめようかな。と思ったりしたが、思い直して出かけることにした。 犬鳴探偵事務所 26 マルヒの夫の調査はあっけなく終わっ...
探偵日記 4月1日月曜日晴れ 今日から新年度。企業では新入社員が胸を膨らませて、入社式に臨んだ事と思う。初めて経験する社会で生きがいを見つけて欲しいものだ。ひるがえって、定年後の男性のことを思うと何だかうら寂しい気持ちになる。或る、元、お巡りさんの述懐。警察官を退職し、年金生活に入ると、警察庁全体では5年ちょっと、警視庁に限って言えば3,5年が受給期間であるという。ということは、退職すると間...
探偵日記 3月30日土曜日 曇り 明日ゴルフなのでブログ的には今日で3月が終わる。11時、事務所に出ると全員集合していた。その中の二人は明日から1週間神戸に出張調査。二人とも独身なので身軽である。恋人も居ない様子なので、神戸の夜を満喫してくるが良い。 昨夜少々遅かったので、朝の散歩は家族に代わって貰った。明日も早いのでそうなると思う。タイちゃんには不幸な2日となろう。出かけに目が合ったが何...
探偵日記 3月29日金曜日曇りのち晴れ、夕方から雨 10時過ぎに事務所に出る。早速、友人の個展にお祝いに胡蝶蘭を予約する。友人の名前は「塚越仁慈」昨年、パリで個展を開き今年帰国した。阿佐ヶ谷の大きな星の一つで、我々のアイドル(ちょっと年を食いすぎているが)である。数年前、やはりスペインで個展を開いた時等、十数人の追っかけがかの国に赴いた。勿論我が愚妻も参加した。親友のえん家のママも一緒で、パ...
探偵日記 3月28日木曜日晴れ 昨日とうって変わって暖かい朝、ただ、昨日の酒がまだ残っている感じで、パッと起きれない。血圧を測る。上が141、下が87、下が若干高いが血圧の上昇する寝起きだからこんなものか。5時5分、ようやく起きてタイちゃんの散歩に行く。嬉しくて早く行きたいのに、靴下を履く僕の手を甘噛みむして邪魔をする。本当に変わった犬種だ。こいつと僕とどっちが長生きするだろうか?きっとタイ...
探偵日記 3月27日水曜日雨 今朝も寒い雨、タイちゃんと中央線の高架下に駆け込む。ところが、普段は雨が嫌いなはずなのにどうしても一般道に出ようとする。仕方なく少しだけ出てやるが、タイよりももっと雨の嫌いな僕はすぐにUターンして高架下へ戻る。タイが出ようとする。僕が戻ろうとする。小競り合いをして45分。本日の雨天散歩を終了する。どうして僕は雨が嫌いなんだろう。そのルーツは郷里で過ごした幼少期に...