探偵日記

探偵日記 05月1日火曜日 晴れ

今日も夏日で、ところによって、30度を超す真夏日となるらしい。一昨日、仕事で、御殿場と三島に行った。覚悟はしていたが行き3時間、帰り3時間半かかった。帰りは途中まで快調に飛ばせたが厚木の手前で動かなくなった。何でも横浜インター手前の事故のせいらしい。標識を見ると、横浜インターまで2時間以上、東京まで3時間以上とある。何もなければ厚木から用賀まで30分もかからない。ああそうだ。と考え、厚木から圏央道に入って、中央道八王子経由で、1時間少々短縮して帰った。昨日はお疲れ休み。明日2日から5日間墓参を兼ねて帰省する予定で、今日は早めに事務所に来た。さすがに車とはいかず新幹線での往復。それでも6時間はかかる。

調査のあれこれ 2

まず「信用調査」について、これはその言葉通り相手方の信用度を判断するための調査で、明治に入って政府の要人「渋沢栄一」氏が欧米を視察した際に、かの国の信用取引の発達ぶりを目の当たりにし、今後我が国にも必要だと思って、その取引の前提となる信用判断を行う会社を国策で立ち上げた。これが我が国の調査会社の始まりで、日本橋の「東京興信所」がそれである。その後、東京興信所の発展ぶりを見た九州福岡の後藤武夫が、明治33年3月、京橋に「帝国興信所」を個人経営で発足。僕の叔父が同社大連支局に入ったのが昭和15頃だから、社歴も40年以上経ていた。
叔父は根っからの調査員だったようで、昭和42~3年、僕が世話になった頃は非鉄金属部の調査部長だったように記憶する。ただその頃は調査員といっても30年近い経験があり、社内でも存在感は有った。同社は法人専門の信用調査会社で、叔父はくる日も来る日も都内は勿論の事、、地方の零細企業にまでもほうもんしていた。会社の信用調査とは、1)登記事項の確認。2)設立の経緯。3)業容規模。4)代表者について。5)業績の推移。6)取引銀行 7)資産状況 8)財務諸表などに区別されるが、やはり肝心なのは業績と財務であろう。場合によっては数期分の決算書を出してもらい分析する。商いの原理は100円で仕入れた商品を200円で売ると、総利益100円となる。これを得るために店或いは事務所が必要で、加えて営業を担う人も必要である。これらの給与、交通費、販売のための宣伝費、電話代等々。これが営業管理費で、仮に60円かかったとし、残った40円を営業利益と呼ぶ。ここからさらに、借入金利などを引いたものが経常利益、さらに税金を引かれ残った数円が「純利益」であるから、大きな利益を得たければ売り上げを高める必要がある。しかし、売上欲しさに無理をすると、こんな小さな純利益に対し、もし、販売した先が倒産でもしたら、場合によっては連鎖で倒産の憂き目を見ることになるわけで、安心して取引出来るよう「信用調査」が欠かせないのである。---------