七人の奇妙な男達 7

探偵日記 11月15日金曜日晴れ

昨日の夜は阿佐ヶ谷のスターロードで食事。まず、旬菜「成海」でレッドアイを飲んだ後、焼酎を3杯。20日水曜日のゴルフ後の食事会を予約する。帰り道、ロードのボス(露木兄い)と会い立ち話、その後、ワインバー「木の蔵」にちょっと顔を出しハイボールを1杯飲み小さなピザを頼む。成海も木の蔵のマスター伸ちゃんもなかなか好青年で、ともに、細君が美人。可愛い子供もいる。
今日は二つばかり予定があるので早めに事務所へ。13時半、高田馬場の会社へ報告のために赴き、22時、銀座で顧問先のトップと会う。したがって、15時ぐらいから7時間どうしよう。なんて言って決まってるくせに。


七人の奇妙な男達 7

結構人の真似をするのが上手な犬鳴だが、このKの真似だけは出来ないし、やろうとも思わない。悪ぶっていても根っこは田舎者なのだろう。しかし、あんまり奢ってもらうと共犯にされかねないのでこれからは自分も払おう。と決心する。結果的には、それから10年以上11歳年上のKの面倒を見ることになった。第三者に成りすましサラ金行脚を続けていたKとN、何時までも続くはずは無い。案の上、少々ドジな(K評)Nがしくじった。期日が来てちゃんと利息を払っていれば良かったものを、うっかり忘れてしまい、業者が本人の家に出向いたから大騒ぎに成った。それはそうだろう。借りた覚えの無い借金の督促に、夜中に(当時のサラ金は容赦が無かった。それで自殺者が出るようになって法律が変わり20時以降、それも複数で訪問することが禁じられた)玄関を思い切り叩かれ「O×さ~んお金返してくださ~い」なんて叫ばれたら普通の人は腰を抜かすだろう。

翌日、本人と業者が児童情操研究所を訪れた。-----------