先生その3

昨日は栃木県でゴルフだった。前日までの予報で、9時から15時まで雨。覚悟して行ったら雨のあの字もない好天気。拍子抜けしたか、シングルの僕が(嘘)101も叩いてしまった。しかし、帰路はバケツをひっくり返したような大雨。ああ良かった。

<先生の続き>

3年前の4月、移動で、それまでの藤沢の中学校から横浜市内に転勤となり、平塚の自宅からだと少し遠くなったが、都会的な雰囲気に囲まれ快適に過ごすことが出来た。彼女は婚姻しており、夫はある大学病院にに勤務する外科医。結婚して十年以上経ち、お互いの職業を認め合い、立場みたいなものも尊重していたという。

そんな或る日、理科の教師で教務主任の男性から「先生、私のやっている勉強会に参加してくれませんか」と誘われ、学校内で融和しなければ。と思っていた彼女は「是非」と即答し、その日に開催された「勉強会」に早速顔を出してみた。7~8人の先生たちと型どおりのディスカッションをしたあとはとりとめの無い雑談に移り、中には個人的な悩みを訴える者も居て、それなりに楽しい会であった。3回目の勉強会が何時ものように金曜日に開かれ、終わって、自宅が同じ方向だということで、教務主任のT先生と一緒に駅まで同行することになった。駅に近くなった時、Tが、「先生まだ早いし一杯やって行きませんか」と言うので、ちょうど夫がバイト先の個人病院で泊まりだということを思い出し、「好ましいタイプだったし、虫も殺せぬぐらい心優しい人に感じた」彼女は、二つ返事で承諾し、駅裏の居酒屋に入った。

二人は、その日のうちに肉体関係を結び、俗に言う、一つの「職場不倫」が出来上がり、その日から彼女の懊悩が始まった。——